
みなさん、こんにちは。人財部 採用育成担当の樽角です。
採用業務に携わって10年。就職活動のシーンにおいて、これまで多くの学生の方々と接点を設けてきました。
今回のタイトルは「WEB面接の対策はもう大丈夫?」
今後、みなさんが通るであろう【WEB面接】について解説します。
是非、就職活動のヒントにしてください。
潮目が変わった2020年
企業が採用活動を行う上で遵守すべきガイドラインに倫理憲章が挙げられます。 エントリーの受付や選考、合格出しの時期などが示されたいわば企業に対する採用活動のルールを示したものです。
倫理憲章は時代の変化により改定されることがありそれに合わせ採用戦略を練り直す、 という事はこれまでの採用シーンで見られた光景でした。
しかしながら先般の新型コロナウイルスによる採用活動(学生の皆さまからすれば就職活動)は 倫理憲章の改定をも凌駕する大きな変化のきっかけになりました。
これまで対面が当たり前とされていた採用活動において“WEB”という手法を導入せざるを得なくなり、それが今後の主流になりつつあるのです。
マイナビ社の企業へのアンケートによると企業全体の7割、従業員1000名以上の企業では9割が採用活動においてWEBを取り入れる意向を示しています。
1年前には誰もが想像しなかったような世界が就職活動のシーンにも訪れたのです。 まさに企業においても学生においても潮目が変わった2020年と言えるでしょう。

WEB面接でのポイント!
前述の通り、多くの企業が採用活動においてWEB手法を取り入れる意向を示しており、皆さんが就職活動を進める中でもWEB面接を行う機会は増えてくることが予想されます。
もはやトレンドにもなりつつあるWEB面接ですがいくつかポイントがありますので、それらを私の経験を踏まえて解説します。 面接担当者が感じる対面との大きな違いは、WEB面接の場合、学生の印象が画面上に限定される事です。
面接官はモニター越しの限られた範囲の中で学生とコミュニケーションをとり素養を見極める必要があります。学生の皆さまの立場で言い換えるならポイントを押さえておけばある程度、好印象は与える事ができる、と言えるかもしれません。
- 視覚情報
- 聴覚情報
- 言語情報
人が相手の印象を判断する際は上記した3つのポイントから判断しますが、その影響度は視覚情報>聴覚情報>言語情報とされており(メラービアンの法則)、その占める割合は視覚:55%、聴覚:38%、言語:7%と言われています。話す内容(言語)によって印象が決まる、と思われがちですが目(視覚)や耳(聴覚)から入る情報でその人の印象が概ね決まる、という事なのです。
これをWEB面接のシーンに置き換えてみましょう。
視覚情報
- 背景
- 身だしなみ
- 視線
当たり前のことといえますが、WEBの背景に余計なものが映り込んでいないか、身だしなみが整えられているか、これだけでも印象は大きく変わります。
部屋の中が映り込まないように壁を背景にする事が無難でしょう。 対面で面接を受ける時と同じようにスーツを着用し、整髪も行いましょう。
また、話す際には画面や手元や画面を見るのではなく、カメラを見る事で「画面越しでも相手を見て発信できる」という印象を与える事ができます。

聴覚情報
- 雑音
- WEB環境
WEB面接の場合、環境設定が重要になります。 雑音が入らない静かな環境を準備し、ご家族にも面接の時間を事前に伝え、生活音や声が極力入らないように心がけましょう。
またWEB面接を受ける際は、通信状況を事前に必ず確認しましょう。通信状況が悪い場合、音声にタイムラグが生じたり面接官の質問を聞き取れない場合があります。予想できないトラブルが生じる可能性もありますが通信状況が悪い場合、事前の準備・確認ができていない、と判断される可能性もあります。

また話す際には早口にならず落ち着いてゆっくり話しましょう。声のトーンを上げるだけでも、ハツラツとした元気の良さは伝わり好印象を与える事ができるでしょう。
言語情報
- 話す内容の具体性
対面であってもWEBであっても、面接における質問の内容に大きく変わりはありません。 志望動機や自身の強みなど、ある程度予想される質問に対する返答は事前に整理しておきましょう。
WEB面接では手元にノートをおいてまとめておくこともできますが、手元を見すぎるとノートを読んできる事が分かりますし、それに頼ることなく自身の言葉で具体性をもって伝える事を意識しましょう。
また、可能な限りWEB面接はスマートフォンではなくパソコンを使用しましょう。
スマートフォンの場合はキーパッドの入力など手元で操作をするため、カメラ位置が定まらなくなる可能性がありますがパソコンであればカメラ位置がしっかり固定されるため、画面越しに相手に印象が伝わりやすくなります。

事前に準備を整え“あなたらしさ”を発揮しよう
ここまでWEB面接について注意すべきポイントを解説してきましたが、WEBであっても対面であっても面接では“あなたらしさ”を発揮することが重要です。
ただ、WEB面接の場合は環境を整える事や、注意すべきポイントを押えておかなければ、マイナスに転じることがあり、それ自体が“あなたらしさ”という誤解を与えかねません。
企業の面接スタイルは学生のみなさまが選ぶことは難しいかと思いますがWEB面接であっても対面であっても“あなたらしさ”を発揮するべく事前に準備を進めておきましょう。