
今回はグループディスカッション(以下GD)についてお話しさせて頂きます。GDの対策は色々あると思いますが、コミュニケーションが問われる課題なので、一朝一夕に効果が出せるものではありません。そこで毎日実践できる、簡単な【3つの極意】をお伝えします。
グループディスカッションとは?

基本事項
一般的なグループディスカッションは、2名~5名くらいのグループで行われます。多くても10名くらいです。時間は30分前後で設定されることが多いです。そしてテーマが与えられてディスカッションの開始となります。テーマとしては「業界」や「時事」、その他企業によってはユニークなものもあるようです。
目的
企業がGDを行う目的は、個人面接では評価できないコミュニケーション能力と、仕事への取り組み姿勢を評価する為です。特に「積極性」「協調性」「コミュニケーション能力」の3点は基本であり、多くの企業の評価項目に含まれています。
また、企業にとっては同時に多くの学生を選考できるので、効率面におけるメリットもあります。なのでGDは選考の初期段階に設定されていることが多いです。内定を取る為には、GDで好印象を与える事が必須条件と言っても過言ではありません。
毎日実践 グループディスカッション3つの極意
積極性を磨くには 自分の意志で行動を選択する!
積極性をグループをまとめるリーダーシップだと考えると、ハードルが高いですよね。これを個人の主体性と考えるとハードルが下がります。主体性とは、自分に対するリーダーシップだと思ってください。主体性を発揮する為には、自分の意志で行動を選択するということです。例を挙げるとこんな感じです。
×テレビがついているから見る ではなく
〇私は今から30分バラエティー番組を見る!
×何となく友達と一緒にいる ではなく
〇私は友人と共に楽しい時間を過ごす!
周囲や環境に流されて何となく行動すると、結果に対して無責任になります。しかし、自分で選んだ行動であれば結果に責任感が持てるようになります。そうすると行動も意欲的になり、良い結果に繋がります。つまり、GDで主体的な発言、行動が増えて積極性の評価が得られるのです。
協調性を磨くには ありがとうを伝える!
ありがとうを意識すると、周囲の人たちが自分の為に行動してくれていることが実感できます。周囲の行動に着目出来るようになると、相手の立場に立って考えて行動できるようになります。
×当たり前(周囲への無関心) ではなく
〇ありがとう(周囲への関心、感謝)
相手の立場で考えることで、お互いの意見の理解度が高まります。お互いの理解度が高まることで、GDでの話し合いが一方的な展開になることを防ぎ、グループの協調性を高める事に繋がります。
コミュニケーション能力を磨くには 相手を理解することに徹する!
コミュニケーションと聞くと、「話し方」について考えがちですが、大切なのは「聴き方」です。なぜなら話を聞いているようで、実は次に自分が話すことを考えていることが非常に多いからです。相手の話を理解せずに自分の話を始めと、コミュニケーションエラーが起こります。こうなると話はかみ合わず、会話は盛り上がりません。まずは話している相手に耳を傾け、否定せずに理解に徹することが重要です。
×その意見は違うよ ではなく
〇自分とは違う意見をもっているな
×考え方が合わないな ではなく
〇自分とは違う角度で見ているんだな
という風にありのまま相手を受け入れる事が、理解に徹するということです。
自分の意見を否定せず受け取ってもらえると、相手は安心して自分の気持ちを伝えることが出来ます。その結果GDのコミュニケーションが活発となり、評価に繋がります。
まとめ
- 積極性を磨くには、自分の意志で選択して行動することを心がける。
- 協調性を磨くには、「ありがとう」を伝える事を意識する。
- コミュニケーション能力を磨くには、話をよく聴いて相手を理解することに徹する。
冒頭にもお伝えしたように、グループディスカッションはコミュニケーションを問われる課題なので、「GD対策」を読んだだけでは対応できません。日々の行動やコミュニケーションを意識することがとても重要です。普段できないことは、緊迫した雰囲気の選考会場では間違いなく出来ないと思います。GD対策としてだけではなく、友人や仲間との信頼関係も深まると思うので是非実践してみてください!