
みなさん、こんにちは。たるさんこと樽角です。
今回のテーマは『就活生にお勧めする書籍』
私自身たくさんの本に触れてきましたが、その中で就活生のみなさんにお勧めの書籍をご紹介します。
なぜ本を読むの?
『読書の秋』と言われますが、みなさんは本に触れていますか?
近年はインターネットやスマートフォンの普及で手軽に労せず、さまざまな情報に触れる事が容易な時代になりました。
情報を得るための多様なメディアが身近にある中で、本(書籍)という選択をする方は少なくなっているかも知れません。
しかしながら『たくさん本を読みなさい』という事は私も幼少期から言われていた記憶がありますし、やはり本を読む事に何らかの価値があるからこその事だと思います。
就活生のみなさんにとって、本を読む事は『自分の意見を持つことが目的の1つ』と以前、じゅんやさんが述べていました。
バックナンバー:なぜ「本を読め」っていうの?
それでは、自分の意見を持つ為のヒントになる就活生のみなさんにお勧めの書籍をご紹介します。
「君たちはどう生きるか」 著者:吉野源三郎
初版は1937年、今から80年以上も前に出版された書籍です。
私がこの本に出会ったのは中学一年生の時、父から『読んでみなさい』と言われたのがきっかけでした。私が手にした当時は文庫本でしたが2017年に漫画化され話題になりました。
就活生のみなさんには是非手に取って読んでいただきたいので、細かな内容に触れる事は避けますが、中学生の『コペル君(主人公のニックネーム)』が身の回りで起こる様々な出来事を通じて
【生きる】という事について考え自ら考えるようになる、というようなストーリーです。
ちなみに主人公(コペル君)のニックネームは地動説の提唱者コペルニクスに由来しています。
この本で取り上げられている印象的な出来事から私なりの理解で読み解いた自分の意見を持つための“ヒント”となる考え方をご紹介します。
- これまでの常識や自分中心の考え方を捨てる事で新たな発見がある
- 誰もは自分とは異なる常識を持って生きている
- 誰もが自らが正しいと思い描く道を歩む力がある
旧来の常識に異を唱える事は勇気のいる事ですが、それにしばられることなく自由な発想や視点で物事をとらえる事で新たな発見につながります。
また、人は誰一人として同じ人生を歩むことはありません。何に価値を置くかは人それぞれの経験や生き方が生み出すものであり、自分の常識は他人にとっては非常識であることが原則です。
そして、誰もが人生において思い悩み、苦しみ、辛さを経験します。それは、自分自身の在りたい姿に照らし合わせたときに「違った行動することもできた」「違った行動をする能力が自分にあった」と考えるからであり、それらは自分自身の信念に従った正しい生き方を教えてくれます。
いずれも私自身が今大切にしている考え方の礎になったものです。しかしながら、この本の中に「生き方」についての答えは記されていません。
みなさん自身がこの本に記載されてることを通じてどのように考えるか、何を思うかが大切であり、それが「自分の意見を持つこと」につながるのです。
本は読み返す事!

私は本を何度も読み返す事が大切だと考えています。
もちろん雑誌やコミック本はその限りではありませんし、書籍の内容によりますが、読み返すことによりその時には理解できなかった事が分かるようになったり、新たな発見につながります。
就職活動は「生き方」の選択である。当社が学生のみなさまによくお伝えする言葉です。どの会社から内定を取るのか、どの会社に入社するのか、で価値は決まりません。もちろん誰から評価をされるものでもありません。
みなさん自身の描く「生き方」に従ってその実現に最も近づく事ができる会社を選び、夢や目標の実現に向かって歩みを進める事に価値があるのです。
みなさんの「生き方」を探す“ヒント”になるのがご紹介した書籍『君たちはどう生きるか』です。ぜひ手に取って読んでみてください。きっと新たな発見があるはずです。