
こんにちは!今回はOB・OG訪問についてです。「やったほうがいいけど、面倒だな。」「どうやって進めたらいいのか分からない。」そんな風に悩んでいる方は是非ご覧ください!!
OB・OG訪問のメリットとは?
企業説明会やインターンシップなど、企業主催の説明会では、企業にとって都合の良い情報しか集まりません。福利厚生や各種制度が揃っていても、本当に使われているのか?使いやすいのか?
OB・OG訪問では、HPや会社説明会では分からない、企業の風土や温度感が実感できるのです。
志望企業への理解を深める場
OB・OG訪問の目的は大きく分けて3点あります。
まず一つ目は、OB・OGに自己分析を確認してもらうという点です。自己分析はどんなツールを使っても、主観的になりがちです。OB・OGに客観的な立場から見てもらうことで、強みや弱みのブラッシュアップが図れます。そして自分の強みをどのように生かせばいいのか?その企業で生かせるのか?アドバイスをもらうことで、キャリアイメージが深まります。
二つ目は、企業分析の検証が出来るという点です。福利厚生の利便性や残業の実態、企業の展望などの話を聞き、HPや四季報などから集めた情報比較して検証してみましょう。キャリアイメージだけでなく、ワークライフバランスもより具体的にイメージできるはずです。
三つ目は、「内定へつなげる」という点です。企業によってはOB・OG訪問の回数や印象、パフォーマンスを評価して選考時の加点としています。OB・OG訪問で高い評価を獲得することで、特別選考などが受けられることもあり、内定獲得に近づくことが出来ます。
いつから始めればいいか?
早ければ早いほど、多ければ多いほど良いとされています。3月が広報活動解禁になる予定なので、12月~2月くらいに行えば、就活生も少なくアポイントメントも取りやすいと思います。ただし選考にもつながるということは、こちらも見られているという事です。準備も無く、何となく行ってしまうと悪い印象を与えるだけとなってしまいます。行くのであれば、十分に準備をすることが鉄則です。
OB・OG訪問の流れ
見つける
大学のキャリアセンターや部活、サークル名簿、親族や知人のツテも大切です。志望する企業が明確であれば、あらゆる手を使って探してみましょう!また、可能であれば幅広い年代の方と接してみてください。入社後のキャリアビジョンもより具体的に聞けると思います。
依頼する
まずはアポイントメントが必要です。志望企業のOBを見つけましょう。その為には労を惜しまず、大学のキャリアセンターやサークルの名簿、友人知人や親族のツテ、OB・OG訪問のマッチングサービスなどを駆使してください。次に時間帯ですが、相手の都合を伺うのが基本です。ランチタイムであれば、比較的都合が合う場合が多いようです。最後にメール作成です。電話もいいですが、相手が忙しい時にかけてしまうと迷惑をかけてしまいます。また緊張してうまく伝えられず、齟齬が生じてしまう可能性があるので、メールでの依頼が無難だと言えます。
質問内容を整理する
何においても準備が肝心です。頂いた貴重な時間で、何がしたいのか整理しておきましょう。具体的な準備としては、「志望動機」「学生時代に頑張ったこと」「自己PR」「当日質問したい内容」を事前にメールで送付しておくとよいでしょう。
その際「お手数ですが、お時間がある時にご覧頂けると幸いです」というように丁寧に伝えることが大切です。
実際に会う
①時間厳守
こちらからお願いして貴重な時間を割いてもらっています。30分~1時間前には付近の喫茶店などで待機して、10分前には待ち合わせ場所に到着しましょう。
②挨拶
直接の先輩後輩という親しい関係であっても、初めて会う方でも挨拶が肝心です。その後の流れや会話も、最初の挨拶で決まってしまうと言っても過言ではありません。時間を作って頂いたことに対する感謝の言葉を伝える事。そして志望企業へのやる気を伝える元気と笑顔を意識しましょう。
③質疑
事前に送ってあるメールをプリントアウトして持参すると良いでしょう。OB・OGの分も用意して、話しながら赤ペンを入れてもらうと、後で参考になります。もちろん自分でも指摘やアドバイスはしっかりとメモを取るように心がけてください。
※終わりの時間も厳守です!質問に夢中になって長引くことの無いように注意しましょう。時計は必ず見える位置に置いておくことをお勧めします。
④挨拶
最後も誠意を込めて挨拶で締めくくりましょう。「本日は貴重なお時間ありがとうございました!」ここにプラスαで、参考になったアドバイスなどを伝えられると好印象です。また、食事をご馳走になることもあるので、その時は必ず「ありがとうございます。ご馳走様でした。」の一言を忘れずに伝えてください。
お礼
訪問後、出来るだけすぐにお礼のメールを送ることが重要です。ただ感謝を伝えるだけでなく、指摘やアドバイスがどれほど有益にだったのか、具体的に感謝を述べることが大切です。そして「今後もお世話になりたい」という旨も忘れずに伝えてください。
ビジネスマナーのチェックポイント
■言葉遣い
・はっきりと挨拶をする
・敬語と謙譲語を使い分ける
・一人称は「私」。「僕」「俺」は使わない
・話をするときは、伝わりやすい目線、音量を意識する
・自分の話ばかりせず、相手の話を聞く
■会社訪問時の振る舞い
・受付の前にコートを脱ぐ
・受付では、要件と自分の名前、学校名、どの部署の誰とアポイントを取っているのか伝える
・入室する時はノックをする
・携帯やスマホをマナーモードにする
まとめ
最初にお伝えしましたが、OB・OG訪問は志望企業への理解を深める場ですので、志望業界が定まっていない段階で闇雲に訪問することはお勧めできません。相手は社会人であり、就業内の貴重な時間を割いてくれています。OB・OGにとってみれば、それほど大きな見返りがあるわけでもありません。それでも後輩のことを思って、時間を作ってくれていることを理解してください。
OB・OG訪問は、志望する業界と企業が定まり、自己分析と企業分析を十分に行ってからにすることを勧めします。そうすれば「何を聞きたいのか?」「どんなアドバイスが欲しいのか?」が具体的になり、有益なアドバイスがもらえるはずです。そして志望企業への理解も深めることが出来るはずです。
周囲の友達が動き始めると焦る気持ちもあるかもしれませんが、落ち着いて準備をしてからOB・OG訪問に臨みましょう!!