
みなさん、こんにちは。
今回のテーマは「ビジョナリーカンパニーって何?」
みなさんはこの言葉を耳にしたことがありますか?
本日は「ビジョナリーカンパニー」について解説します。
今後の会社選びのヒントになれば幸いです。
ビジョナリーカンパニーとは?
ビジョナリーカンパニーという言葉が注目を浴びたのは、1994年に出版されたジェームズ・C・コリンズの著書『ビジョナリーカンパニー~時代を超える生存の原則~』で取り上げられた事に端を発します。
「ビジョナリー」とは先見の明をもった人、または将来性や未来の展望をもった人、というよな表現をされることが多いですが、カンパニー(企業)という視点で鑑みると“先見的な視点を持った企業、未来志向な企業”という表現ができるかと思います。
現在、日本には400万社以上の企業が存在する中で、就職活動における大手ナビサイトの企業登録数はおおよそ2万社~3万である事を踏まえるとみなさんがこれから就職活動で出会う事ができる企業は日本の企業の僅か0.75%…1%にも満たない、という事が現実であるという事になります。
実際に就職活動が始まると体感する事ですが、当然2万社~3万社すべての会社を訪問することや会社説明会に参加する事はまず不可能です。毎年、学生の平均エントリー数や会社説明会参加数が公表されますが、概ね20社~30社程で近年では減少傾向となっているようです。
これらを踏まえると無数にある企業の中から自身にあった企業と出会い、新入社員として1社を選択するという事がどれほど奇跡的な出会いと貴重な選択であるか、がお分かりいただけるのではないでしょうか。
みなさんそれぞれにこれから就職活動を行う上で様々な企業選びの「軸」があるかと思います。まだ定まっていない方は、自己分析や企業分析を重ねる事で自身の揺るぎない「軸」を明確にしてくださいね。
◆バックナンバー
・就職活動の軸って何?①
さて、ビジョナリーカンパニーの概念を冒頭にお伝えしました。
みなさんの明確な「軸」をもって企業を選択する事がその後の有意義な社会人生活につながる事は間違いありませんが、その前提として自身が選んだ企業が潰れない事(=倒産しない事)は口にせずとも誰もが願う事ではないでしょうか。
どのような時代であれ環境変化に適応し顧客満足を提供し、その価値を向上し続ける「先見的な視点を持った企業、未来志向な企業」(≒ビジョナリーカンパニー)を選択する、という事はみなさんの有意義な社会人生活にとっても非常に重要な観点であることは間違いないでしょう。
ビジョナリーカンパニーの特徴
就職活動において企業を選択する際に「ビジョナリーカンパニー」を選択する事がみなさんの将来にとって有意義な選択に成り得ることを前段でお伝えしました。
ここからはその特性についていくつかピックアップして解説していきます。
①時を告げるのではなく、時計を創る
昼夜どんな時でも正確に時を伝え続ける人がいれば、それは素晴らしい才能を持った人であり尊敬を集める事でしょう。しかし、その人が世を去った後にも永遠に正確な時を告げる時計を創ったとすればもっと驚くべき事ではないでしょうか。
素晴らしいカリスマ的指導者であるのは「時を告げる事」であり、ひとりの指導者の時代を超えていくつもの商品のライフサイクルを通じて反映し続ける会社を築き上げる事はまさに「時計をつくること」になります。
一代で築き上げたカリスマ指導者(経営者)が舵取りをする企業ではなく、何代にも亘り世代交代が行われながらも価値を創造し続ける組織、そしてそれを実現できるような組織の仕組みづくりに力を注ぐことがビジョナリーカンパニーのカルチャーとなるのです。
②基本理念を維持する
ビジョナリーカンパニーには言語化された基本理念があります。利益を追求する事は重要なことですがそれ以外にどのような理想を持っているか、何を目指している会社なのか、という社の存在意義や最上位の価値観をもっとも重視しており時代や環境、経営者が変わろうとも不変でブレないゴールに向けて企業活動を続ける強い姿勢をもっています。
③カルトのような文化
ビジョナリーカンパニーであれば、他者にはない卓越した企業文化がありだれもが生き生きと働いている、というイメージがあるのではないでしょうか。しかし、実際はそうではありません。正確に言えば企業文化(カルチャー)に強く共感した人にとっては素晴らしい職場であり、それになじめない人には排他的な組織になっているのです。
これは理念を徹底して守り抜く、理念実現に向けた推進力を高めていく「仕組」であり、社に対する強い共感をもった従業員が多く従事することでビジョナリーカンパニーが成立する事を物語っています。
上記でご紹介したのはビジョナリーカンパニーの特徴を示す一部です。他にも様々な要素がありますが、就職活動のシーンにおいて企業を見る上では比較的目につきやすいポイントになりますので参考にしてみてください。
ビジョナリーカンパニーと就職活動
前節でお伝えした下記のポイント。
①時を告げるのではなく、時計を創る
⇒ これまでに亘り経営者の世代交代が繰り返されていること
②基本理念を維持する
⇒ 時代の流れに左右されない普遍的な理念があること
③カルトのような文化
⇒ 企業カルチャーが継承される仕組みと、従業員の強い共感があること
みなさんがこれから出会う企業において、会社説明会に参加する事や企業HPを見てビジョナリーカンパニーに当てはまるか否か、ぜひ考えてみてください。
また近年、経営資源という視点においては
- ヒト
- モノ
- カネ
- 情報 (本来の経営の4資源はここまで)
- ウェイ(最近注目されている経営資源)
と言われるようになってきました。
4つの経営資源(ヒト・モノ・情報・カネ)は以前から言われていたことですが、近頃は「ウェイ(≒上記では①基本理念/②カルトのような文化)」が注目されています。
「ウェイ」とは○○イズム・○○主義というような表現に変換されますが、社の基本理念の存在や従業員への浸透、またそれを推進していく仕組みが、経営そのものに与えるインパクトが大きい、という事を示しています。
僭越ながら、当社マルハンも60年以上世代交代を行いながら存続してきた企業であり基本理念である「マルハンイズム」とそれを継承する様々な仕組みを持ち合わせた会社です。

理念や企業文化はHPでも触れる事は出来ますが、以前のブログでもお伝えさせていただいている通り、自ら行動し直接企業の担当者とかかわる事で得られることがたくさんあります。
当社の秋冬インターンシップも好評開催中につき、ご興味を持った方は是非エントリーしてみてくださいね。当社の理念やカルチャーを感じていただくことが出来るかと思います。
◆インターンシップへのエントリーはこちら
マルハンのインターンシップ・会社概要 | マイナビ2022 (mynavi.jp)