
こんにちは!採用育成担当のやまぴーこと、山下航平です。
本日は、就職活動の本格始動を控えたこの時期に合わせ「エントリーシート(ES)」の対策についてお話をさせていただきたいと思います。
そもそもエントリーシートって何?
エントリーシート(ES)は、志望動機や自己PR、学生時代に頑張ったこと、学生の人柄を企業が知る為のものです。ESを基に選考を行うこともよくあります。
ESでよく質問されるテーマとして
- 自己PR
- 学生時代に力を入れたこと
- 志望動機
上記3つのテーマが挙げられます。これら以外にも企業によって様々な質問が設定されていることもありますが、まずはこの3つを固めておきましょう。逆を言えば、この3つをしっかりと固めておけば、それ以外の質問にも対応しやすくなります。
企業が何を知りたいか理解する
3つのテーマを挙げましたが、これらから企業はその人の何を知りたいのでしょうか?
リクルートワークス研究所が行っている調査『就職白書』では、「企業が採用において重視する項目」において、
1位:人柄
2位:企業への熱意
3位:今後の可能性
となっています。
つまり、ESに書く内容はこれらの「企業が採用において重視する(=企業が知りたい)項目」に結び付けて書く必要があるということです。アルバイト経験、部活、サークルといった内容を書くケースが多いと思いますが、「アルバイトリーダーをやっていました。後輩の育成を頑張りました。」といった『何をしたか』だけを書いていては、いけないということです。
そこでどう行動し、何を学んだのか、そこでどんな感情を抱き、どう成長したのか、それを未来に企業でどう活かせるのかを盛り込んではじめて企業が知りたい項目に繋がります。
エントリーシートを書くときの4つのポイント
では、企業が何を知りたいかが分かったところで、次にエントリーシートを書くにあたってのポイントを4つお伝えしていきたいと思います。
- 文字数
- PREP法を意識して書く
- 事実と感情のバランス
- 客観的な要素を盛り込む
1.文字数
基本的にどの質問項目にも「●文字以内」「●文字程度」と指定されていることがほとんどです。
目安としては
「●文字以内」の場合
⇒指定文字数の90~100%を書きましょう
「●文字程度」の場合
⇒指定文字数の90~110%を書きましょう
文字数においては、パッと見ただけで判断できる要素です。あまりにも少なかったり、指定文字数と異なると、読んですらもらえないということも容易に起こり得ます。確認不足とならないよう注意していきましょう。
2.PREP(プレップ)法を意識して書く
PREP法とは…
Point :結論(要点・主張)
Reason :理由(結論にいたった理由・そう主張する理由)
Example:具体例(理由に説得力を持たせるための事例・エピソード)
Point :結論(要点・主張)+ 未来の姿
の頭文字をとった、わかりやすい説明の構成を表したモデルです。
上から順に話を構成していくことが就職活動では大切になってきます。
なぜPREP法を意識すべきなのか?
理由は単純で、「話がわかりやすいから」です。
結論:私はこう考えます
理由:理由はこうだから
具体例:こういうことがあったから
結論 + 未来の姿:だから私はこう考えます + 貴社に入社したい、こんなことを成し遂げたい
PREP法は結論から始まり、結論に終わりますが、就職活動において大切なのは最後に「未来の姿」を述べることです。「あなたの会社でこうなります、こんなことを成し遂げます」というその企業でなければならない理由を最後に伝えましょう。
ESはもちろんですが、面接でもPREP法は重要となってきます。さらに言うと社会人になってからも必要となってきますのでしっかり意識していきましょう。
3.事実と感情のバランス
行ったこと、経験したことを伝えることも大切ですが、企業が最も知りたい要素は、その時あなたが何を感じたのか、という思考や感情、言い換えれば「人柄」です。
事実だけを並べられてもあなたの「人柄」を知ることはできません。その経験から何を感じ、どう思ったのかということに正解、不正解はありません。言葉遣いや表現方法に気を付けたうえで自分が感じたことを素直に表現しましょう。
4.客観的な要素を盛り込む
例えば、「部活動で部長を務め優勝し、感動しました」
これでは自分目線であまりに主観的な表現であり、読み手はそのときのあなたの思考や感情(人柄)はわかりません。
客観的な目線で、数値や周囲の声を取り入れ分かりやすく伝えましょう。
例えば、「部員数80名のバレーボール部の部長を務めました。これまでは全国大会への出場止まりだった部を自らが中心となり率い、見事に優勝することができました。引退時には同期、後輩から私が部長でよかったという声をもらうことができました」
文字数に応じて、どこまで具体的に書くことができるか変わってくるとは思いますが、このように客観的に見た要素を入れていきましょう。
まとめ
ここまでお伝えしてきた内容を簡単にまとめさせていただきます。
まずは企業が何を知りたいのか理解することをお伝えしました。
- 人柄
- 企業への熱意
- 今後の可能性
過去に自分が何をしたかだけで終わるのではなく、上記3つの要素に繋げて書くことが重要です。
次にエントリーシートを書くときの4つのポイントをお伝えしました。
- 文字数
- PREP法を意識して書く
- 事実と感情のバランス
- 客観的な要素を盛り込む
これらの要素を押さえるだけで、読む側が受ける印象は全く変わります。逆に、人にはない貴重な経験、部活動や勉学で優秀な成績を収めたエピソードがあったとしても、文章が読みづらい、ただ過去の事実を述べているだけでは、企業が知りたい要素には繋がらず良い印象は持ってもらえないでしょう。「自分には語れるような特別な経験なんてない…」と思っている方も、しっかりとこれらの要素を押さえれば良い印象を与えることは十分に可能です。
最後まで記事を読んでくださり、本当にありがとうございます。
また、私はこの記事でお伝えした内容は、どんな業界、職種においても共通するポイントばかりです。皆様の就職活動のサポートに少しでも繋がれば幸いです。